アートイベントで見えた場所の可能性(416 STUDIO WATARIMACHI)
2019年11月3,4日に長岡市中心街で行われたアートイベント「長岡芸術工事中2019」に、以前かきがわ不動産でもDIYワークショップなどでお手伝いした「416 STUDIO WATARIMACHI」が会場のひとつとして利用されました。
416スタヂオは長岡造形大生や写真家、音楽家などが住居やアトリエとして入居するクリエイティブなシェアアパートメント。多くの人の手を借りて約一年ほどかけ改修工事を行い、供用が始まったのが今年の春ごろ。
街なかのシェアスペースや遊休施設などに作品を展示し、作品鑑賞とともに街なかを回遊する今回の長岡芸術工事中では、416スタヂオは中心的な会場のひとつとして敷地内(普段は住んでいる居室や共同リビング、土蔵など)に多数の作品が展示されました。
改修工事中はたびたび現場に足を運んでいた私たちですが、供用が始まると足を運ぶ機会も減ってしまって、今回は久しぶりに中に足を踏み入れるいい機会となりました。所どころに、春にはまだなかった什器や備品が置いてあったり、いい意味で生活感が空間からにじみ出ていて改めて建物は人が使うことで命が吹き込まれるのだなあと感じた次第です。
特に面白かったのが、敷地内にある土蔵。土蔵の一階は映像作品の展示、そして二階には長岡造形大生による仮設カフェがオープンしていました。
この土蔵、当初は荷物がたくさん詰め込まれており「この空間を活用するには先が長いな」と遠い目をして思っていたのですが、見事にレトロさを活かした落ち着きあるカフェ空間に生まれ変わっていました。
今回のカフェはあくまでも“仮設”ということだったのですが、この空間が活かしようによっては大きく化けることが証明されたのではないでしょうか。土蔵をうまく活かして416スタヂオの魅力をさらにステップアップさせたいという関係者の希望も耳にします。いつかこの蔵が何かに(カフェかギャラリーかそれとも…?)生まれ変わり、さらにこの一帯が面白味が増すことを期待してやみません。