はじまりの会(中島のシェアアトリエプロジェクト)
長岡市中島で木造家屋の建て替え工事が進んでいます。
私たちのもとに相談が寄せられた当初は、建て替えではなく元の物件をそのまま活用してくれる人にバトンタッチしたいという趣旨で、特に若者たちが集まったり地域コミュニティの拠点となるような活用が大家さんの希望でした。
残念ながらその意向を残したまま大家さんは亡くなってしまい、息子さんと引き続き活用方法を模索していたところ、幸いにもこの物件を活用したいというグループに出会います(グループの詳細は下記ブログを参照ください)。
▶ ひらく|https://hirakunagaok.base.shop/about
聞くと「他業種、多世代が交流できる“開かれた場”を提供したい」とまさに希望にピッタリ。
思いもよらぬ最適な組み合わせに、とんとん拍子でことが進むかと思われた矢先、建物の耐震診断の結果が芳しくなく、多種多様な人々が交わる“開かれた場”としてこの物件をそのまま活用するのは困難と判明したのです。
「ふりだしに戻る」を踏んでしまったような事態に見舞われましたが、亡き大家さんの意向をこの場所で叶えることを重視し、建て替えを行うことに。
息子さん(現在の大家さん)のご厚意により、建て替えの設計段階から意見交換にグループのメンバーも加わり、まさに大家さんと利用者の二人三脚でプロジェクトが進行しています。
そんな背景もあり、元の物件が解体される直前に、グループが大家さんをはじめ近隣の方や仲間たち、そして私たちを招いてパーティを開いて下さりました。
新しい建物に生まれ変わる準備に入るお家は、もうすぐで立て壊しになります。
約5ヶ月、亡き大家さんの趣味や隅々まで行き届いた家のこだわりを見聞きしながら片付けを進め、私たちも愛着が湧いてきた頃でした。愛着が湧いてきた今のままのお家がなくなっても、
「誰かの記憶として残してほしい、いろんな人に見てほしい」
そんな想いを込めて「立て壊しの前にお家の”ありがとうパーティー”」企画しました。その名も はじまりの会
建物は無くなってしまい、終わりを迎えるけど、始めるための終わり。
https://hirakunagaok.base.shop/blog/2019/10/07/174805
おいしい料理に気持ちのこもった会場装飾。とても温かな会でますます当プロジェクトの今後の進行が楽しみとなりました。
引き続きレポートしていきます。