空の広い、社寺のまち
車通りの多い幹線道路から一本住宅街の方に入ってみよう。
ビシッと筋の入った幹線道路とは上手く重ならない、道路計画に上書きされる前の生活道路が今も残る。
不規則に曲がりくねる道を幹線道路から遠ざかるように進んでいくと、向こうの空が開けてきた。
細く見通しの悪いここまでの道中とは対照的な風景が向こうにある。
「森かな?」と思いながら一歩ずつ近づいてみるが、間合いを詰める前に正体がわかってしまった
「本願寺~」と記された石柱が長い長い参道を背にして私を出迎えていたのだ。
私の人生経験からして、参道の長さとその神社の由緒にはそれとなく相関があるため、静かにテンションを上げながら参道をずんずんと進んでいった。
いざ、森の中へ。ここは徳宗寺、誰もが思わず見上げるだろう木々に囲まれて、気が付けば幹線道路を行き交う車の音も届かなくなっていた。
苔むした石灯篭が、松と視覚的に一体化している。
広い空は隣にも続いていた。広い空をつくっているのは徳宗寺だけではないようだ。
参道を引き返して隣へ行くと今度はカタツムリが出迎える法蔵寺、薪を背負う二宮金次郎像の太子堂など神社仏閣がいくつも連なっているのだ。
中でも御嶽神社の辺りは門前町の雰囲気を今に残していて、かつての人の営みが感じられるようで私は好きだ。
今度は広い空の下、芝生に座って『Indigo Bagels』のチョコベーグルと『関要肉店』のコロッケを食べよう。飲み物はどうしようかな。
歩いたところ
- 長岡市日赤町
- 長岡市春日
- 長岡市信濃